【密葬の弔電マナー】送り方や辞退の仕方、お礼の伝え方など徹底解説!

「密葬には弔電を送ってもいいの?」

「弔電の送り方を知りたい!」

「密葬では弔電も辞退すべき?」

 

密葬は行われるケースが少なく、マナーやしきたりについて詳しい人は多くありません。

そのため、変なことをしてマナーを破ってしまったりひんしゅくを買ってしまったりするのは避けたいものですよね。

そこで今回は、密葬に弔電を送ってもいいのかどうか詳しいマナーについて分かりやすく解説していきます。

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注意点や送る際の例文などもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

密葬とはどんな葬儀?

密葬とはどんな葬儀?

密葬とは、後日本葬や社葬・お別れの会をとり行うことを前提に、お身内のみでお通夜・告別式・火葬をすませておく葬儀の形態です。

故人が著名人や大企業の経営者などであった場合にとり行われるケースが多く見られます。

しかし近年では、密葬という呼び名はより広く用いられるようになってきました。

小規模な家族葬を密葬と呼ぶことも多く、故人が一般の方であれば本葬はとり行われない場合がほとんどです。

弔電とは、葬儀に参列できない人のお悔やみを伝える手段

弔電とは、葬儀に参列できない人のお悔やみを伝える手段

家族葬や密葬は、ごく限られた方のみの参列でとり行われます。

そのため、参列できない方々がお悔やみの気もちを表す方法のひとつが弔電です。

弔電は電話やインターネットで申し込むことができ、送る側にとっては便利なものです。

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ご遺族にとっても受け取りの手間が少なく、負担のかからないものと言えるでしょう。

密葬に弔電は送ってもよい?

密葬に弔電は送ってもよい?

あ

では、密葬に弔電を送ってもよいのでしょうか。

ここでは弔電を送っても差し支えないケース・弔電を送ることを控えるべきケースについて、それぞれ見ていきましょう。

密葬の案内に弔電辞退の記載があるか確認

弔電を送る際は、まず訃報や葬儀の案内を確認なさることをおすすめします。

訃報や葬儀の案内で弔電を辞退する旨のはっきりとした記載がある場合には、弔電を送ることは控えましょう。

また葬儀会場の住所の記載がない場合は、ご遺族の弔電辞退の意向と受け取り、弔電を送ることは控えた方が無難です。

密葬の案内が来ていない場合は弔電を送らない

本来密葬は、周囲に知らせることなくとり行われるものです。

ひっそりと故人を見送りたいというご遺族の意向に反してしまわないよう、密葬に弔電を送ることは基本的には控えた方がよいでしょう。

また訃報や葬儀の案内が届いていない場合にも、弔電を送ることは控えましょう。

人づてに故人が亡くなったことを聞いたという場合も同様です。

密葬の弔電の送り方や書き方マナー

密葬の弔電の送り方や書き方マナー

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次に、密葬の際の弔電の送り方や書き方のマナーを考えてみます。

弔電の送り先は葬儀が行われる場所へ

弔電は、葬儀がとり行われる場所へ送ります。

斎場での葬儀の場合は送り先は斎場となり、ご自宅で葬儀がとり行われる場合はご自宅へ送ります。

また弔電を送る際には、早めの手配が大切です。

弔電は主に告別式で紹介され、読み上げられます。

ご遺族は告別式までに届いた弔電に目を通し、紹介する順番などを決めておくのが一般的です。

そのため、前日のお通夜までには届くよう手配なさるのがよいでしょう。

お通夜に間に合わないという場合でも、必ず葬儀や告別式の前に届くよう手配します。

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弔電の申し込みは以前は電話のみでしたが、現在はインターネットでも受け付けています。

宛名には喪主の名前を書く

弔電の宛名は喪主とするのが基本です。

斎場の場合、とり行われる葬儀が一件のみとは限らないため、必ず喪主のフルネームを確認した上で弔電を申し込みましょう。

喪主の名前が分からない・確認できないという場合には、宛名を「◯◯(故人の氏名)様 ご遺族様」や「◯◯(故人の氏名)様 遺族ご一同様」とすることも可能です。

弔電の文例

弔電では、簡潔な文章を心がけます。

各社で多くの文例が用意されていますので、そのなかからお選びになってもよいでしょう。

文章の長さにもよりますが、弔電で表現すべきポイントは以下のとおりです。

弔電のポイント
  1. 故人が亡くなったことへのお悔やみ
  2. 葬儀にうかがうことができないことについてのお詫び
  3. ご遺族の心中を思い、慰めることば
  4. 故人の冥福を祈ることば

    また弔電の文章を決める際には、以下の点にも注意が必要です。

    1、故人と弔電の受取人との続柄によって、用いる敬称に気をつける

    • 故人が受取人の実の父:お父様・ご尊父様
    • 故人が受取人の実の母:お母様・ご母堂様
    • 故人が受取人の義理の父:ご岳父様
    • 故人が受取人の義理の母:ご岳母様

    2、忌み言葉を避ける

    葬儀では「重ね重ね」「たびたび」「ますます」などの重ね言葉や、「死亡」「苦しむ」「浮かばれない」「四」「九」など不幸を連想させる言葉を避けるのがマナーです。

    3.故人の宗教・宗派に合わせた文章にする

    仏教では「天国」という言葉は使われず、キリスト教や神道では「冥福」「成仏」「供養」などは使われないため、注意が必要です。

     

    以下にいくつかの文例を挙げておきますので、参考になさってください。

    弔電文例①

    ご母堂様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
    ご遺族のお悲しみをお察し申しあげますとともに、故人が安らかにご永眠されますようお祈りいたします。

    弔電文例②

    ご尊父様ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を表します。
    遠方のためお別れに駆けつけることができず、誠に申し訳ございません。
    ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたしますが、どうかお力を落とされませんように。
    ご冥福をお祈りいたします。

    弔電の金額相場

    弔電の金額相場

    弔電の金額は、送る文章の文字数と台紙のランクによって決まります。

    台紙はシンプルな紙製のものから、押し花をあしらったもの・プリザーブドフラワーやお線香とセットになったものまで、さまざまに取り揃えられています。

    一般的な弔電の金額は1,000円~5,000円ほど、会社関係の弔電では3,000円~5,000円ほどとされています。

    密葬での弔電辞退の伝え方

    密葬での弔電辞退の伝え方

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    では密葬をとり行うご遺族が弔電を辞退する場合、いつどのように伝えればよいのでしょう。

    ここでは密葬での弔電辞退の伝え方について、文例も挙げながら考えてみたいと思います。

    訃報連絡の際に弔電辞退を伝える

    弔電辞退の意向をはっきり伝えなかった場合、参列できない方々は弔意を表すために弔電を送ろうとお考えになるケースが多いものです。

    そのため弔電を辞退する場合は、できるだけ早めにお知らせしておく方がよいでしょう。

    一般的には、訃報連絡や葬儀の案内と同時に弔電辞退の意向を伝えます。

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    電話やメール、口頭でお伝えしても失礼にはあたりません。

    弔電辞退を伝える注意点

    弔電辞退の意向は明確に伝えましょう。

    ただし、先方を不快にさせるようなことがあってはいけません。

    この場合は「故人の遺志で」となさるのがよいでしょう。

    弔電辞退の文例

    弔電を辞退する際の文例を挙げておきますので、参考になさってください。

    弔電辞退の文例①

    本日、父◯◯が永眠いたしました。
    故人の遺志により近親者のみで見送ることとさせていただきます。
    生前のご交誼に厚く御礼申し上げます。
    誠に勝手ながら、御香典・御供花・弔電は故人の遺志により謹んでご辞退申し上げます。
    喪主◯◯◯◯

    弔電辞退の文例②

    ◯月◯日 母◯◯が享年◯◯歳で逝去いたしました。
    葬儀につきましては、近親者のみで家族葬をとり行うこととなりました。
    故人の遺志により、御香典・弔電等のお気遣いはご遠慮申し上げます。
    喪主◯◯◯◯

    密葬では弔電を受け取ることも可能

    密葬だからといって、必ず弔電を辞退しなければならないという決まりはありません。

    お香典や供花・お供物は辞退し、弔電のみ受け取るという選択も可能です。

    弔電を受け取る場合には、訃報連絡や葬儀の案内で辞退する項目に弔電を含めないようにしましょう。

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    葬儀の日程や葬儀会場の住所など詳細を記載しておくことも重要です。

    弔電を辞退していても送られてきたら受け取りましょう

    弔電を辞退していても送られてきたら受け取りましょう

    辞退しているにもかかわらず、弔電が届くケースも考えられます。

    密葬や家族葬はごく限られたお身内のみでとり行われ、お香典なども辞退される場合が多いものです。

    そのため葬儀に参列できない方にとっては、弔電は弔意を表すことのできる数少ない方法となります。

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    たとえ弔電を辞退していた場合でも、送ってくださった方のお気もちを汲んで、ありがたく受け取りましょう。

    密葬でも弔電を受け取ったらお礼をしましょう

    密葬でも弔電を受け取ったらお礼をしましょう

    弔電を送ってくださった方へは、後日お礼状をお出しになるとよいでしょう。

    お香典やお供物・供花などをいただいた場合とは異なり、一般的に弔電にはお礼の品ものをお返しする必要はないとされています。

    個人への弔電のお礼の仕方

    お礼状はできるだけ早めに、葬儀後一週間ほどを目安に送ります。

    ハガキ、もしくは白無地の便せんと一重の封筒を選びます。

    ハガキの場合は、白やグレーなど落ち着いた色合いのものを選ぶよう心がけましょう。

    弔電をいただいたお礼に加え、無事に葬儀を終えたご報告も書き添えます。

    また、手紙やハガキといった略式のお礼であることへのお詫びの文章も添えておかれるとよいでしょう。

    以下は、個人への弔電のお礼の例文です。

    個人からの弔電へのお礼例文

    謹啓 このたびは 故◯◯儀の葬儀に際し ご丁寧な弔電をいただきありがとうございました
    おかげさまで 滞りなく葬儀を済ませましたことをご報告いたします
    生前のご厚情に感謝いたしますとともに 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
    略儀ながら 書中をもちまして謹んでお礼申し上げます
    謹白

    令和◯年◯月◯日
    喪主◯◯◯◯

    会社への弔電のお礼の仕方

    会社から弔電をいただいた場合は、葬儀後初めての出社の際に、口頭でお礼を伝えます。

    まずは直属の上司へ、それから同僚の方々へご挨拶をなさるとよいでしょう。

    以下は例文です。

    会社からの弔電へのお礼例文

    お休みをいただき、いろいろとご迷惑をおかけしました。
    また葬儀の際には、ご丁寧な弔電をありがとうございました。
    みなさまにお心づかいいただき、無事に葬儀を終えることができました。

    密葬の弔電は辞退の記載の有無で判断しましょう

    密葬の弔電は辞退の記載の有無で判断しましょう

    葬儀に参列できない方や遠方にお住いの方にとって、弔電は故人やご遺族へお悔やみの気もちを伝える方法のひとつです。

    ただし密葬や家族葬に弔電を送る場合には、訃報連絡や葬儀案内でご遺族の意向をしっかりと確認なさることをおすすめします。

    弔電辞退の記載がある場合には弔電を送ることは控え、後日お悔やみの手紙を差し上げるなど、ご遺族の負担にならないよう心がけましょう。