![【家族葬でのお焼香のやり方】宗教による作法や回数の違いなども解説!](https://xn--u9jz61krbgpna41ce31d6rp.com/wp-content/uploads/2020/09/1648533_s.jpg)
「家族葬ではお焼香のやり方って変わるの?」
「お焼香の回数って何回するものなの?」
「家族葬でお焼香をする順番って決まってる?」
家族葬はまだ広く普及しておらず、守るべきマナーや作法が曖昧な方は少なくありません。
お焼香についても、何回やればいいのか、どんなやり方なのか分からない方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、家族葬でのお焼香の作法やマナーについて全て分かりやすく解説していきます。
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宗教や宗派別のお焼香のやり方や回数などもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
お焼香とはどんな意味?
お焼香は、仏前で順番に香を焚く仏教の儀式のひとつです。
お焼香には以下のような意味があるとされています。
- 自分自身を浄める
- 仏さまに敬意を払い、拝む
- 故人を弔う
仏教では、お香は仏さまや故人にとって大切な食べものであると考えられています。
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仏さまや故人のためにお香を焚き、祈りの気もちを表すのです。
家族葬のお焼香と一般葬ではやり方や作法に違いがあるの?
お焼香は仏教に特有の儀式です。
家族葬・一般葬にかかわらず仏式の葬儀をとり行うのであれば、お焼香のやり方や作法に大きなちがいはありません。
家族葬でのお焼香のやり方や仕方の種類
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ここでは、家族葬におけるお焼香のやり方や仕方の種類について見ていきましょう。
立礼焼香
遺影の前に立って行うお焼香が立礼焼香です。
斎場などで参列者が椅子に座ってとり行われる葬儀では、立礼焼香が一般的です。
立礼焼香の基本的な手順は以下のとおりです。
- 順番が回ってきたら遺影の前へ進み、お焼香台の手前でご遺族と僧侶へ向かってそれぞれ一礼する。
- 遺影に一礼し、手を合わせる。
- 数珠を左手にかけ、右手の親指・人差し指・中指で少量の抹香をつまむ。
- つまんだ抹香を額のたかさまで押しいただく。
- 手を下ろし、抹香を香炉にくべる。
- 遺影に向かって再度手を合わせ、一歩下がる。
- ご遺族と僧侶へ向かってそれぞれ一礼し、席へ戻る。
座礼焼香
寺院やご自宅などで畳に座ってとり行うお通夜や葬儀・法事の場合は、お焼香も座って行います。
これが座礼焼香です。
お焼香の基本的な手順は、立礼焼香の場合と同じです。
しかし座礼焼香では、お焼香台までの移動方法に気をつけなければなりません。
ご自分の席からお焼香台までが近い場合には、「膝行・膝退(しっこう・しったい)」と呼ばれる方法で立ち上がらずに移動します。
膝行・膝退の作法は以下のとおりです。
- 親指だけを立てた状態で両手を軽く握る。
- 正座のまま両腕を体の少し前に置き、腕の力で体を少し上げる。
- 膝をついたままで、体を前に押し出す。
席に戻る際は、同様に体を後ろに下げていきます。
畳に手をつくときには、数珠が畳につかないよう気を配りましょう。
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席からお焼香台まで遠い場合には、低い姿勢のまま歩いて移動しましょう。
回し焼香
葬儀会場が狭く立礼焼香や座礼焼香のための十分なスペースが取れない場合には、回し焼香でのお焼香が行われます。
回し焼香では抹香と香炉などを乗せたお盆が参列者に順に回され、席に着いたままでお焼香を行います。
回し焼香の手順は以下のとおりです。
- 軽くおじぎをして、回ってきたお盆を受け取る。
- 畳に座っている場合は膝の前に、椅子に座っている場合は膝の上にお盆を置く。
- 祭壇に向かって手を合わせ、お焼香をする。
- お焼香を終えたら、再度手を合わせる。
- 軽くおじぎをしながら、次の人へお盆を渡す。
膝の上にお盆を乗せる場合は、落とさないように気をつけましょう。
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小さなお子さんがお焼香なさる際には、大人がお盆を支えてあげるなどの手助けが必要です。
家族葬でお焼香をする順番
お焼香は、故人との関係が深い方から順に行うのが一般的です。
まず喪主、続いて故人の配偶者や子どもなどのご遺族がお焼香をします。
さらにご親族、それから友人や会社関係者など一般の参列者へと続きます。
ご親族も基本的には故人と近しい方からというルールを守り、まず故人の両親・配偶者の両親、次に故人の兄弟・姉妹、配偶者の兄弟・姉妹という順番になります。
葬儀の際には故人との関係が深い順で席についていらっしゃる場合が多いため、席の順番どおりにお焼香を行うとお考えになるとよいでしょう。
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斎場などでの葬儀では葬儀社スタッフがお焼香の誘導を担当していますので、指示に従いましょう。
家族葬で喪主のお焼香のやり方や作法
お焼香そのものの作法は、喪主であっても変わりません。
しかし、お焼香前後に一礼をする際には注意が必要です。
喪主は、僧侶と参列者に向かって一礼をします。
ご遺族への一礼は、お身内なので不要です。
お焼香を終え席に戻る際にも、僧侶と参列者に向かって再度一礼をしましょう。
家族葬での遺族や親族のお焼香のやり方や作法
ご遺族やご親族も、同じ作法でお焼香をします。
ご遺族は僧侶と参列者に向かって、ご親族は僧侶とご遺族・参列者に向かって、お焼香前後に一礼をします。
宗教・宗派によるお焼香のやり方や回数の違い
お焼香のやり方や抹香を押しいただく回数は、それぞれの宗派によって異なります。
また仏教以外の宗教では、お焼香は行われません。
お焼香は故人の宗派の作法に合わせて行うのがいちばんですが、ご自分の宗派の作法でお焼香をなさってもマナー違反にはあたりません。
戸惑う場合には、ご遺族や前の方にならった作法でお焼香なさるとよいでしょう。
かたちばかりにとらわれて緊張なさるよりも、まずは故人を思い、心を込めてお焼香なさることをおすすめします。
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ここではそれぞれの宗教や宗派によるお焼香のやり方や回数の違いについてご紹介します。
浄土真宗の家族葬は宗派によって異なる
浄土真宗では、抹香を押しいただくことはしません。
本願寺派では1回、大谷派では2回、抹香をつまみ香炉にくべます。
曹洞宗の家族葬は2回
曹洞宗では2回、抹香をつまみ香炉にくべます。
1回目は額のあたりに押しいただき、2回目は押しいただかずに行います。
真言宗の家族葬は3回
真言宗では、3という数字が重視されます。
そのためお焼香も3回行います。
3回とも、抹香を額のあたりまで押しいただくのが一般的です。
浄土宗の家族葬はあまり決まりはない
浄土宗では、お焼香の作法にはっきりとした決まりはありません。
抹香をつまんだ右手を上へ返し、下に左手を添えて額のあたりに押しいただく作法が一般的です。
日蓮宗の家族葬は1回
日蓮宗では抹香を押しいただく必要はありません。
参列者は1回のお焼香が基本です。
臨済宗や天台宗の家族葬は決まった作法がない
臨済宗や天台宗では、お焼香の作法にはっきりとした決まりはありません。
抹香を押しいただく必要はなく、臨済宗は1回・天台宗は1回または3回抹香をつまみ香炉にくべます。
神道の家族葬の場合は玉串奉奠をする
神道の葬儀でお焼香の代わりに行われるのが玉串奉奠(たまぐしほうてん)です。
玉串と呼ばれる榊の枝に紙片をつけたものを祭壇に捧げ、故人の霊を慰めます。
キリスト教や無宗教の家族葬では献花が多い
キリスト教の葬儀では、故人に花を手向ける献花が行われるのが一般的です。
家族葬でのお焼香の作法やマナー
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ここでは家族葬におけるお焼香の作法やマナーについて、さらに細かく見ていきたいと思います。
数珠は左手に持つ
仏式の葬儀に参列なさる際にはお数珠が必要です。
お数珠のかたちは宗派によって異なりますが、ご自分の宗派のものをお持ちになるのが一般的です。
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お数珠は、房を下にして左手に持ちます。
マスクは外す
お焼香の際には、マスクは外しておかれた方がよいでしょう。
服装はブラックフォーマルで
葬儀に参列なさる際の服装は、ブラックフォーマルが基本です。
ブラックフォーマルは、通常の黒い服に比べて深い黒色の生地で仕立てられています。
お通夜・告別式からその後の法事の際にも着用できますので、一着用意しておかれると安心です。
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家族葬に参列する場合の服装マナーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
家族葬は近しい身内だけで行う葬儀のため、服装のマナーについて悩んでしまう方が少なくありません。そこで今回は、家族葬の服装について、喪主や親族、参列者などの立場やお通夜や告別式、火葬、後日の訪問などのシーンに分けて分かりやすく解説します。
忌み言葉に注意する
葬儀の際は、忌み言葉に気をつけなければいけません。
ご遺族にお悔やみの言葉を伝える際など、気を緩めると使ってしまいがちな忌み言葉もあります。
まず「重ね重ね」や「ますます」「くれぐれも」などは不幸が重なることを連想させるため、使ってはいけません。
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他にも「死ぬ」「消える」など直接的な表現も避けるべき言葉とされています。
地域による慣習がないか確認する
お焼香には、その地域独特の慣習もあります。
例えば、お焼香の際に100円を置く地域があります。
これは昔、参列者自身がお香を持参していた習慣の名残であり、お香の代金として置かれていると考えられています。
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このような地域独特の慣習についても、可能であれば確認し従うよう心がけましょう。
その他の家族葬におけるマナーについてはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬のマナー】参列する・しない、遺族側に分けて全マナーを紹介!」
家族葬はまだ一般に広まっておらず、正しいマナーを守れるか不安に思う方は少なくありません。そこで今回は、家族葬に参列する場合・しない場合・行う側それぞれのマナーを分かりやすく解説します。
そもそも家族葬にお焼香をしに参列してもいいの?
お世話になった故人の葬儀で、ぜひお焼香だけでもさせていただきたいとお考えになる方も多いでしょう。
もちろん一般的な葬儀であれば、どなたでも参列でき、お焼香させていただくことが可能です。
では、家族葬の場合はどうでしょうか。
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ここでは、家族葬においてお焼香をしに参列しても良いのか解説していきます。
遺族から参列願いがあればお焼香をしに行っても大丈夫
ご遺族から参列を依頼された場合は、お通夜や告別式にうかがいお焼香させていただくことが可能です。
参列願いがない場合は控えましょう
ご遺族からの参列の依頼がない場合には、うかがうことは控えるのがマナーです。
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家族葬に参列しても良いかどうかの詳しい判断基準はこちらの記事で解説しているので、判断に迷う場合はぜひご覧ください。
家族葬に参列したいけど、参列しても良いものか判断に迷ってしまいませんか?そこで今回は家族葬に参列しても良いかの判断基準について分かりやすく解説します。参列する場合・しない場合それぞれのマナーについてもお伝えするので、参考になれば幸いです。
どうしてもお焼香をしたい場合は、後日弔問しましょう
どうしてもお焼香をしたい場合は、葬儀後に弔問にうかがうのがよいでしょう。
葬儀後一週間ほどが過ぎてから、四十九日までのあいだを目安にうかがいます。
必ず事前にご連絡を差し上げ、日時を決める際にはご遺族のご都合を優先します。
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家族葬後に弔問する際のマナーについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
家族葬の後日弔問する場合、どんなマナーを守ればいいのでしょうか?今回は家族葬で弔問する際の香典や服装などのマナーについて分かりやすく解説します。また遺族向けに弔電を辞退すべきかどうかや連絡法などもお伝えします。
家族葬にお焼香だけしにいくのも控えましょう
限られた近しい方のみで故人をお見送りするのが家族葬です。
「お焼香だけでも」「短い時間で済むから」とお考えになる方もあるかもしれませんが、これは家族葬においてはマナー違反です。
家族葬での静かなお見送りを希望されたご遺族のお気もちを尊重し、お焼香をしたい場合には後日弔問にうかがうのがよいでしょう。
家族葬後に弔問する際のお焼香マナー
葬儀や法要でのお焼香には、抹香と呼ばれる粉末の香が用いられます。
しかし葬儀後にご自宅へうかがった場合には、お仏壇にお線香が用意されているのが一般的です。
お線香をあげる際の基本的な手順は以下のとおりです。
- お仏壇の手前(座布団の手前)で正座し、ご遺族に一礼する。
- お仏壇の正面(座布団)に正座し、遺影に一礼し手を合わせる。
- 右側のろうそくでお線香に火をつける。
- 左手で静かにあおぎ、お線香の火を消す。
- 香炉にお線香を立てる(宗派によっては寝かせる)。
- おりんを一度鳴らして(浄土真宗本願寺派では鳴らさない)、手を合わせる。
- 遺影に再度一礼する。
- お仏壇の前から少し下がり(座布団から降り)、ご遺族に再度一礼する。
お線香の本数や香炉へのあげ方は、宗派によって異なります。
分からない場合には、香炉に残ったお線香から判断することもできます。
また、ご遺族にお尋ねになっても失礼にはあたりません。
宗派ごとのお線香のあげ方は以下のとおりです。
- 天台宗・真言宗 3本を立てる
- 浄土宗 1〜3本を立てる
- 臨済宗・曹洞宗 1本を立てる
- 日蓮宗 1本または3本を立てる
- 浄土真宗・真宗 1本を2つか3つに折って寝かせる
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家族葬後に弔問する際のマナーについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
家族葬の後日弔問する場合、どんなマナーを守ればいいのでしょうか?今回は家族葬で弔問する際の香典や服装などのマナーについて分かりやすく解説します。また遺族向けに弔電を辞退すべきかどうかや連絡法などもお伝えします。
家族葬でのお焼香はやり方や作法を理解して行いましょう
慣れないお焼香には、緊張してしまうという方も多いでしょう。
宗教や宗派によるちがいが、難しく感じられる場合もあるかもしれません。
しかしどんな場合も、まず大切なのは故人を思う気もちです。
年長者や前の方に習い、心を込めてお焼香をなさることが故人へのいちばんの供養と言えるでしょう。
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家族葬の特徴や守るべきマナーについてはこれらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひ合わせてご覧ください。
初めて家族葬を行う方向けに、家族葬とは何なのかから、通夜や告別式の流れ、呼ぶ参列者の範囲、費用相場、弔電や挨拶まで全てのことを分かりやすく解説します!
家族葬はまだ一般に広まっておらず、正しいマナーを守れるか不安に思う方は少なくありません。そこで今回は、家族葬に参列する場合・しない場合・行う側それぞれのマナーを分かりやすく解説します。