「密葬にかかる費用って、平均いくらくらいなの?」
「密葬の金額って、どうやったら安くできる?」
「密葬を安く行える葬儀社ってどこ?」
密葬は限られた人のみで行う小規模な葬儀ですが、どのような形式の密葬を行うかによって費用は大きく変わります。
密葬にかかる費用を知らずに葬儀を行ったばかりに、無駄なお金がかかってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、密葬のみの場合や密葬+本葬、家族葬形式の密葬など、それぞれの葬儀形式ごとの費用相場を分かりやすくお伝えしていきます。
密葬の費用の内訳や安くする方法などもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
密葬とはどんな葬儀?
密葬とは、本葬を行う前提で限られた人のみ参列する葬儀
密葬とは、後日の本葬や社葬・お別れの会に先立って、お身内のみでお通夜・告別式・火葬をすませておく葬儀形態です。
主に著名人や大企業の経営者などが亡くなられた際にとり行われるケースが多く、その場合、密葬後の本葬には多くの方が参列します。
また密葬には、限られた人のみが参列するのが一般的です。
本葬には多くの参列者が予想され、お身内は故人と静かにお別れの時間を過ごすことができません。
そのためまずはお身内のみで密葬をとり行い、密葬終了後に故人が亡くなったことを広く知らせるケースがほとんどです。
一般人の場合は密葬でも本葬を行わない場合も多い
これまで、密葬とは後日本葬をとり行うことを前提として、まずお身内のみで故人を見送ることを指していました。
しかし近年では家族葬の普及にともない、密葬という呼び名がより広く用いられるようになっています。
限られたお身内のみでの小規模なお見送りを密葬と呼ぶことも多く、故人が一般の方であれば本葬はとり行われない場合がほとんどです。
火葬式(直葬)を密葬と呼ぶケースも多く見られます。
密葬の費用相場や葬儀形態ごとの平均金額
では密葬をとり行った際、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
ここでは密葬の費用相場のほか、さまざまな葬儀形態ごとの費用について見ていきたいと思います。
密葬のみの場合の費用相場は平均50〜100万円
密葬のみをとり行う場合、費用は平均で50~100万円とされています。
葬儀費用に幅が見られるのは、同じ密葬であっても内容によって料金に違いがあるためです。
故人の宗教・宗派によって、また葬儀社によっても費用に違いが見られます。
一般財団法人日本消費者協会が行った「第11回 葬儀についてのアンケート調査報告書」では、一般的な葬儀をとり行った場合の費用は約195万円でした。
これに比べると、密葬の費用は一般的な葬儀の1/2~1/4ほどということになります。
密葬+本葬の費用相場は平均150万円前後
密葬の場合、後日あらためて本葬と呼ばれる葬儀や告別式、お別れ会をとり行うケースが多く見られます。
本葬には一般の方に自由にご参列いただくため、どのくらいの参列者が見込まれるかによって、費用も大きく変わります。
密葬終了後に本葬をとり行った場合の費用は、平均で150万円前後です。
例えば本葬の参列者が50人の場合、おもてなしや返礼品など参列者一人あたりの予算を15,000円と考えると、本葬にかかる費用は75万円になります。
密葬の費用が80万円ほどであれば、本葬と合計で155万円ということになります。
本葬の形式には決まりがなく、どのような内容でとり行うかによっても費用に大きな差が出ます。
葬儀会場で葬儀をとり行うケースのほかに、レストランでお別れ会や故人を偲ぶ会を催される場合もあるでしょう。
お別れ会や故人を偲ぶ会は一般的に会費制で催され、この場合はお香典を辞退なさるご遺族が多いようです。
家族葬形式の密葬の費用相場は平均80〜100万円
家族葬形式の密葬をとり行った場合の費用は、平均で80〜100万円です。
家族葬形式の密葬の流れは一般の葬儀とほとんど変わりがなく、お通夜・葬儀・告別式をとり行った後、火葬となります。
一般の葬儀と同様、二日間をかけてお身内だけで静かに故人を見送ります。
家族葬形式の密葬の費用に差が出る主な要因としては、参列者数のほか、棺や祭壇の種類やランクなどが挙げられます。
平均的な棺や祭壇を選べば、費用はより安く抑えられるでしょう。
また葬儀社によっても多くのプランがあり、費用もさまざまです。
例えば、家族葬で有名な小さなお葬式で行う家族葬であれば、最安399,000円で葬儀を上げることができます。
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>>「【小さなお葬式の口コミ評判】利用する前に知りたい注意点も解説!」
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また家族葬の費用相場や各葬儀社の葬儀料金などはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬の費用相場】各社の葬式費用の比較や内訳、安くする方法を解説!」
一日葬形式での密葬の費用相場は平均40〜60万円
一日葬形式での密葬をとり行った場合の費用は、平均で40〜60万円です。
一日葬ではお通夜はとり行わず、葬儀・告別式の後、火葬となります。
通常二日かけてとり行う葬儀を一日で終えるメリットとして、「ご遺族や参列者の身体的負担が軽くなる」「お忙しいお身内も参列しやすい」などが挙げられます。
こちらも小さなお葬式の例で言えば、最安299,000円で一日葬を上げることができます。
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直葬・火葬式での密葬の費用相場は平均20〜40万円
直葬・火葬式での密葬をとり行った場合の費用は、平均で20〜40万円です。
直葬形式の密葬は火葬式とも呼ばれ、通夜や葬儀・告別式はとり行わず、火葬のみでのお見送りとなります。
費用が抑えられるのはもちろん、ご遺族の身体的・精神的負担も大幅に軽減されるシンプルな葬儀形式です。
直葬・火葬式での密葬は、とくに参列なさるお身内が少ない場合に選ばれるケースが多いようです。
こちらも小さなお葬式のケースで言えば、最安159,000円で火葬式を上げることができます。
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密葬の費用の内訳と平均金額相場
密葬の費用の内訳は、主に「葬儀費用」「飲食接待費用」「僧侶へのお布施」です。
葬儀一式の費用が全体のほぼ半分、残りの半分が飲食接待費用・僧侶へのお布施とお考えになるとよいでしょう。
ここでは、それぞれの費用についてご説明しましょう。
葬儀費用
葬儀費用には、葬儀に必要な棺や祭壇・サービスなど一式が含まれます。
ほとんどの場合、会場使用料も含まれています。
棺や祭壇にはさまざまな種類やランクがありますが、お身内だけの密葬であれば豪華なものを選ぶ必要はなく、葬儀費用を抑えることも可能です。
飲食接待費用
飲食接待費用は、参列者をもてなすための食事や飲みものにかかる費用です。
通夜ぶるまいや精進落としのための費用とお考えになるとよいでしょう。
一般財団法人日本消費者協会が行った「第11回 葬儀についてのアンケート調査報告書」では、一般的な葬儀における飲食接待費用の平均は31万円とされています。
しかし飲食接待費用は参列者の人数によって大きく変わるため、お身内だけの密葬であれば費用は少なくてすむでしょう。
通夜ぶるまいは一人あたり3,000〜5,000円ほど、精進落としは一人あたり5,000〜8,000円ほどが平均的な金額です。
アルコールを飲まれる方が多い場合には、その分費用がかさむ点にも注意が必要です。
僧侶へのお布施
どんな葬儀の形態であっても、ほとんどの場合、仏教や神道・キリスト教など故人の宗教・宗派の宗教者を招いて葬儀がとり行われます。
仏教の場合であれば、読経へのお礼・戒名料のほか、御膳料やお車代をお渡しするのが一般的です。
一般財団法人日本消費者協会が行った「第11回 葬儀についてのアンケート調査報告書」によると、一般的な葬儀におけるお布施など謝礼の平均金額は47万円ほどとされています。
謝礼の金額は地域によって、また宗教や宗派によって異なります。
密葬や家族葬の場合であれば、読経の回数を少なくすることで宗教者への謝礼の金額を抑えることが可能です。
お布施の金額を安くする具体的な方法はこちらの記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬のお布施相場】恥をかかないマナーと安くする方法を解説!」
家族葬ではお坊さんにいくらのお布施を渡せよいか迷ってしまいませんか?そこで今回は家族葬の場合のお布施の相場や金額を安くする方法、お布施を渡すマナーなどを分かりやすく解説します。
密葬の費用を安く抑える3つの方法
では密葬の費用を抑えるためには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは以下の3つの方法をご紹介します。
- 葬祭給付金制度を利用する
- 葬儀保険を利用する
- 複数の葬儀社で相見積もりを取る
それぞれの方法を詳しくお伝えしていきますね。
①埋葬料や葬祭費などの葬祭給付金制度を利用する
各自治体では、葬祭給付金制度が取り入れられています。
葬祭費補助金制度とは、国民健康保険や社会保険・共済組合の加入者が亡くなった場合に喪主に対して給付金が支給される制度です。
故人が国民健康保険に加入していた場合は、「葬祭費」として支給されます。
葬祭費の金額は自治体によっても異なりますが、首都圏では30,000〜70,000円ほどとなっています。
また故人が社会保険や共済組合に加入していた場合は、「埋葬料」や「埋葬費」として50,000円ほどが支給されます。
そのほかにも、故人が生活保護受給者であった場合は葬祭扶助制度が利用できる可能性があります。
いずれも申請者の条件・申請の期限などがあるため、注意が必要です。
お住いの自治体へ確認なさるか、葬儀社のスタッフに相談なさることをおすすめします。
②葬儀保険を利用する
故人が加入していた保険の種類によっては、保険会社から葬儀費用が支払われるケースもあります。
少額の保険料で保険期間を1~2年に限った葬儀に特化した少額短期保険もあり、支払われる保険金は100万円ほどの場合が多いようです。
故人が亡くなられた後、5営業日程度で受け取れる支払いの早さも葬儀保険の特徴のひとつです。
③複数の葬儀社で相見積もりを取り比較する
同じ規模・同じ内容の葬儀でも、葬儀社によって大きく費用が異なることもあります。
またパッケージや定額プランを利用する場合は、含まれる項目にも注意が必要です。
故人の希望にかなう葬儀をとり行うためには、必要なものとそうでないものをしっかりと見極め、依頼する葬儀会社を決めなければなりません。
多くの葬儀社では、資料の請求は無料です。
また事前に見積もりを取ることもできます。
後悔のない葬儀のために、ぜひ複数の葬儀社から資料や見積もりを取り寄せ、じっくりと比較検討なさることをおすすめします。
以下の記事では、有名な葬儀社を料金や口コミなどで比較してランキング形式でご紹介しているので、どの葬儀社にしようか迷っている方はぜひご覧ください。
葬儀社はたくさんあって、どこに頼めばいいか迷ってしまいませんか?今回は有名葬儀社16社の料金や実績、口コミ・評判などを比較しておすすめランキングをご紹介します。詳しく口コミや評判をお伝えするので、葬儀社選びで悩んでいる方はぜひご覧ください。
密葬の費用の支払い方法
次に、密葬の葬儀費用の支払い方法について考えてみましょう。
葬儀にかかる費用は大きなものですので、それぞれのご遺族にあった支払い方法に対応している葬儀社を選びましょう。
現金支払い
一般的に、葬儀費用は現金一括支払いが基本とされています。
支払い方法は葬儀後にスタッフに手渡し、もしくは銀行振込としている葬儀社がほとんどです。
しかし僧侶へのお布施や火葬の費用などはプランに含まれない場合が多く、別途現金の用意が必要となります。
またオプションを追加した場合や参列者が急に増えた場合には、さらに費用がかさむ可能性も考えられます。
見積もり金額よりも多めに現金を用意しておかれると安心です。
クレジットカード支払い
近年では、クレジットカードでの支払いに対応している葬儀社も多く見られます。
現金を受け渡す手間が省けるだけでなく、使用するクレジットカードによってはポイントが貯まるメリットもあります。
また一括払いのほか、分割払いやリボ払いを選択することも可能です。
分割払いやリボ払いでは金利が発生する点に注意が必要ですが、思いがけない大きな出費を一括で支払うことが難しい場合にはとても助かります。
ただし、僧侶へのお布施や火葬の費用は現金で支払わなければならない点だけ注意しましょう。
葬儀ローンでの支払い
葬儀ローンの支払い回数は、1~36回など幅広く選択が可能です。
頭金の設定やボーナス払いも可能で、たいへん便利です。
ただし葬儀ローンを利用するためには、ローン会社の審査に通過しなければなりません。
また金利手数料が発生する点にも注意が必要です。
葬儀ローンの金利手数料は、一般的にクレジットカードでの分割払いやキャッシングよりも低く設定されていますので、ご利用を検討してみられるのもよいでしょう。
密葬で葬儀料金以外にかかる費用相場
葬儀の際には、葬儀費用のほかにも心積りをしておかなければならない出費があります。
ここでいくつかの例を挙げ、ご説明したいと思います。
喪服
葬儀の参列者は喪服を着用します。
お身内だけの密葬では必ずしも喪服でなくてもよい場合もありますが、やはり一着用意しておかれると安心です。
喪服は主にデパートやスーツの専門店などで販売され、最近はインターネットでも品揃えが豊富です。
喪服の価格は10,000~70,000円ほどと、品質によって大きく違います。
インターネットではより安い価格で販売されているものも多く、とりあえず急いで購入したいという場合にはたいへん便利です。
また、喪服はレンタルも可能です。
葬儀会社がレンタルしている場合も多いので、確認してみましょう。
インターネットの喪服レンタルを利用する場合には、葬儀に間に合うかどうかをしっかりと確認することが大切です。
数珠
仏式の葬儀では、数珠の準備も必要です。
数珠は貸し借りをせず、ひとりひとりが持つものとされています。
参列なさる葬儀の宗派にかかわらず、ご自分の宗派の数珠をお持ちになってもかまいません。
一般的に大きめの珠で濃い色のものが男性用、小さめの珠で淡い色のものが女性用として好まれます。
価格は宗派や珠の素材によって大きく異なり、10,000~30,000円ほどのものが多く見られます。
略式の一連の数珠であれば、3,000円ほどで手に入ります。
急な葬儀で数珠の準備が間に合わない、もしくは数珠を忘れたという場合は、100円ショップで販売されていることもあるようです。
葬儀用のバッグ
女性は、葬儀用のバッグも必要になります。
葬儀用のバッグは、艶のない黒の布製のものが正式とされています。
殺生を連想させるため、本来は革製のものは避けるべきですが、最近では地味なものであれば革や合皮であっても使用できるとされています。
あまり大きすぎず、金具の目立たないものを選ぶよう心がけましょう。
バッグの価格は、5,000円ほどからとお考えになるとよいでしょう。
密葬の費用を安く抑えるために早めの準備をしましょう
急な密葬では気もちが動転してしまい、落ち着いて準備を整えることが難しいものです。
プランの内容を十分に比較検討できず、費用の面で悔いの残る葬儀になってしまったというケースも多く見られます。
密葬の費用を抑えるためにも、あらかじめ複数の葬儀社から資料や見積もりを取り寄せ、早めの準備をなさることをおすすめします。
他に密葬について知っておきたいことやおすすめの葬儀社はこれらの記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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