「家族葬ってどんな流れで行うものなの?」
「家族葬の全体像や日程を知りたい」
初めて家族葬を行う方にとっては、ご逝去からどのように式が進んでいくのか分からず不安になりますよね。
突然のことでバタバタしてしまい、故人が喜んでくれる葬儀ができるか心配になる方も少なくありません。
でもご安心ください。
今回は家族葬を初めて行う方向けに、ご逝去当日から2日目のお通夜、3日目の告別式まで全ての流れや日程を分かりやすくお伝えします。
それぞれの流れでやるべきことや注意点も解説するので、ぜひ不安を解消していただけたらと思います。
【初日の日程】ご逝去〜葬儀の打ち合わせ
初めに亡くなられたその日の流れをお話ししましょう。
心の準備ができていても、ご家族を亡くすのはたいへんつらいことです。
事前に流れが分かっていれば、少しでも助けになるでしょう。
①ご逝去
亡くなられたあと、ご遺体を清潔にきれいな姿に整える処置をエンゼルケアと言います。
医療器具をすべて外しからだを拭き(「清拭」と言います)、薄くお化粧をします。
病院で亡くなられた場合は看護師によって行われることが多いのですが、提携業者に依頼されていることもあります。
ご自宅で看取られた場合には、かかりつけの病院の看護師・もしくは訪問看護師がエンゼルケアを行い、ご家族もエンゼルケアに参加できるよう配慮してもらえるでしょう。
医師に死亡診断書を書いてもらい、ご家族は葬儀社に連絡をするなど葬儀の手配を始めましょう。
②お迎え・ご搬送
亡くなられてから24時間はご遺体を火葬することができません。
これは法律で定められています。
そのため、ご遺体を安置する場所が必要になります。
ご自宅へご遺体を移すこともできますし、葬儀社の安置室へ搬送することもできます。
一般的にご遺体の搬送は葬儀社もしくは専門の業者に依頼しますが、ご遺体の搬送を含めたパッケージプランなどを用意している葬儀社も多いので、その点はきちんと確認なさることをおすすめします。
葬儀社やご遺体搬送専門の業者では、ご自宅に連れて帰りたいけれどご近所には知られたくないといった相談にも応じてもらえますので、遠慮なさらずご家族の希望を伝えましょう。
③葬儀のお打ち合わせ
葬儀社を決め、家族葬についての打ち合わせを始めます。
葬儀の場所と日時、喪主はどなたが務めるのか、どのようなプランでどのくらいの費用がかかるのか…決めなければならないことが多く、とまどってしまうかもしれません。
分からないことは遠慮なく尋ね、納得して心残りのない葬儀でお見送りをしましょう。
せっかく家族葬を選ばれたのですから、「こんな葬儀にしたい」としっかりとスタッフに伝えましょう。
経験豊富なスタッフならば、必ずよいアドバイスをしてくれます。
家族葬にお呼びする方や人数、僧侶の手配、遺影に使う写真、納棺のときに故人に着せたい服などもこの段階で話し合っておきます。
医師が書いた「死亡診断書」は葬儀の担当者が預かり、「死亡届」や「火葬許可証」などの手続きを進めてくれます。
おすすめの葬儀社については、こちらの記事で料金やスタッフの対応、口コミなどを比較してランキング形式でご紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【おすすめ葬儀社16社ランキング】口コミや評判、特徴を徹底比較!」
葬儀社はたくさんあって、どこに頼めばいいか迷ってしまいませんか?今回は有名葬儀社16社の料金や実績、口コミ・評判などを比較しておすすめランキングをご紹介します。詳しく口コミや評判をお伝えするので、葬儀社選びで悩んでいる方はぜひご覧ください。
④参列者への連絡
家族葬への参列者をお願いする方にご連絡を差し上げます。
亡くなられたことのみをお知らせする場合には、「葬儀が家族葬であること」「参列は辞退すること」をきちんと伝えましょう。
お香典やお供えのお花を辞退するという場合には、その旨も伝えます。
葬儀に参列して故人を送りたいと思ってくださっている方へ、FAXやメールだけでは家族葬についてなかなか伝わりづらいこともあります。
お呼びしないと決めたご親族や近しいお知り合いにはお電話で丁寧にお話しし、葬儀についてきちんと納得していただきましょう。
参列者への連絡方法やどこまで呼ぶか決める方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬の参列者の範囲は?】どこまで呼ぶべきか決める方法を解説!」
家族葬に呼ぶ人の範囲を決めるのは難しいものですよね。故人の遺志は尊重したいものですが、呼ぶ呼ばないで揉めるのも怖いと思います。そこで今回は、家族葬にどこまで呼ぶべきか決め方をわかりやすく解説します。
【2日目の日程】お通夜
お通夜は一般的に18:00ごろから始まります。
お呼びした親しい方たちで、穏やかにお別れの時間を過ごしましょう。
①納棺(〜お昼頃)
あらためてご遺体を清め、棺に納めます。
死装束と言われる白い着物もありますが、故人のお気に入りの着物や洋服を着せて差し上げることもできます。
そのほか故人の愛用品やお気に入りのものなど、一緒に棺に納めて差し上げたいものは準備しておきましょう。
②喪主や遺族が会場到着、受付の準備(16:00頃)
遺族の方々は、お通夜が始まる2時間くらい前には会場で準備を始めます。
受付・香典の管理など役割を決め、芳名帳や筆記具を準備します。
会葬礼状などの印刷物、供物・供花のお名前の確認もしておきましょう。
③受付開始(17:30)
お通夜開始の30分ほど前から受付が始まります。
喪主も参列者の挨拶に対応します。
お悔やみの言葉をいただいたら、「恐れ入ります」「お心づかいありがとうございます」とお応えします。
おつらいときには、感謝の気もちで深くお辞儀をなさるだけでもかまいません。
開始時間が近づいたら、喪主・ご親族は席に着きます。
④通夜式開始(18:00)
お通夜が始まります。
式は葬儀社のスタッフがきちんと進行してくれます。
⑤読経、弔辞弔電、お焼香(18:10)
僧侶の読経が始まり、喪主・ご親族・そのほかの参列者の順でお焼香をします。
⑥通夜式終了(19:00)
僧侶は退席し、喪主がご挨拶をします。
通夜振る舞いのおしたくがある場合は参列者にご案内をし、お通夜の式は終わります。
⑦通夜振る舞い
通夜振る舞いでのお食事は「お斎(おとき)」と言われます。
通夜振る舞いはお通夜の参列者へのお礼であり、故人との最後のお食事の儀式でもあります。
しかし、最近は通夜振る舞いを省略される方もふえています。
さらに家族葬であればお通夜の参列者も限られていますので、必ずしもあらたまった通夜振る舞いをする必要はないとお考えになる方も多いでしょう。
その場合にも手軽につまめるものや軽いお食事を用意しておく、斎場の近くで家族で外食できるところを探しておくなど、お腹が空いたときの備えは必要です。
故人のお好きだったものをつくっておいて、みなさんで召し上がりながら故人を偲ぶのもよいご供養になるでしょう。
さまざまに自由がきくのが家族葬のよいところです。
こうしてお通夜の式を終えたあとには、葬儀の担当者やご親族と翌日の告別式(葬儀)について打ち合わせをしておくことも大切です。
家族葬のお通夜についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、深く知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>>「【家族葬の通夜の流れや時間】喪主挨拶や服装など遺族向けの解説!」
初めて家族葬を行う場合、お通夜をどう取り仕切ればいいか悩みますよね。そこで今回は家族葬におけるお通夜の流れや時間、喪主挨拶、服装、香典自体についてなどお通夜の全てを分かりやすく解説します。
【3日目の日程】告別式(葬儀)、火葬
告別式(葬儀)当日は移動も多く、前日のお通夜から忙しく過ごしていらっしゃるご親族には負担が大きくなります。
段取りをよく理解しておき、あとから「ああすればよかった」「あれもしてあげたかった」と悔やむことのないようにしたいものです。
告別式(葬儀)から火葬、精進落としまで、5〜6時間の流れをご説明しましょう。
①喪主や遺族が会場到着、受付の準備(10:00頃)
喪主・ご親族は葬儀開始の1時間前を目安に、斎場に集まるようにしましょう。
葬儀の担当者とさらに打ち合わせ・確認をします。
どなたから弔辞をいただくか、弔電はどの順番で読み上げてもらうかなども忘れずに確認しておきましょう。
受付の準備をし、会葬のお礼状・お礼の品ものをお渡しするしたくを整えます。
②受付開始(10:30)
参列者が葬儀開始前に余裕をもって着席できるよう、時間を見計らって受付を始めます。
③告別式開始(11:00)
告別式(葬儀)の始まりです。
僧侶が入場・着席します。
進行は葬儀社のスタッフが担当してくれます。
④読経、弔辞弔電、お焼香(11:10)
僧侶がお経を読み、弔辞・弔電のご紹介が行われます。
僧侶に続いて、喪主・ご親族・遺族・そのほかの参列者の順でお焼香をします。
⑤告別式終了、出棺(11:40)
お焼香が終わり、僧侶が退席します。
この際、参列者は合掌して僧侶を送るのが一般的です。
これで告別式は終了し、出棺の準備が始まります。
喪主・ご親族・そのほかの参列者の順でご遺体の周りに生花を飾っていきます。
故人の愛用品や思い出の品なども棺に入れて差し上げましょう。
金属を含むものは棺に入れず、後で骨壷に納めるようにします。
その後、最後のお別れをし、喪主から順にご遺族で棺の蓋に釘を打ちます。
喪主・ご親族、近しい方々、葬儀社のスタッフで棺を寝台車へ運びます。
喪主が位牌を、喪主の次に近しいご親族が遺影をもってご遺体に付き添うのが一般的です。
火葬場へおいでにならない参列者の方々に出棺を見送っていただき、火葬場へ向かいます。
家族葬における告別式の詳しい流れや注意点はこちらの記事でまとめているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
家族葬の告別式は一般葬の葬儀と違いがあるのでしょうか?そこで今回は家族葬の告別式における守るべきマナーや注意点、流れや目安時間、参列すべきかの判断基準などを解説していきます。告別式の喪主挨拶例文も記載しておきますので、必要な方はぜひご覧ください。
⑥火葬(12:00頃)
火葬場の炉の前で行われる最後のお別れを「納めの式(おさめのしき)」と言います。
僧侶に火葬場への同行をお願いしてある場合には、お経を読んでもらい、もう一度全員でお焼香をします。
火葬には約1時間ほどかかります。
ご親族・同行者は控え室で時間を過ごします。
飲み物やお茶菓子を準備しておくとよいでしょう。
ここで四十九日の法要など、この先の打ち合わせをしておきましょう。
⑦骨上げ(13:10頃)
火葬後に遺骨を骨壺に納めます。
これを「骨上げ(こつあげ)」と言い、火葬場の係員の指示に従って進められます。
二人一組で足から順に箸で拾っていくのが一般的です。
この際も、喪主からご親族、故人に近しい順番で行われます。
骨上げが終わったら納骨に必要な埋葬許可証を受け取り、きちんと保管しておくようにしましょう。
⑧還骨法要・初七日法要(14:00)
火葬終了後は喪主が位牌、喪主の次に近しいご親族が遺骨、その次に近しい方が遺影をもちます。
ご自宅・または斎場に戻り、お骨になって還ってきた故人を供養する儀式を「還骨法要(かんこつほうよう)」と言います。
僧侶による読経とお焼香で、30分ほどの法要です。
最近では参列者が再度都合を合わせて集まることが難しく、還骨法要と同時に初七日法要を行うことが多いようです。
これを「繰り上げ初七日法要」と言います。
⑨精進落とし(14:30~)
火葬場から戻り、僧侶や近しい方々をお食事にお招きします。
これを「精進落とし(しょうじんおとし)」と言い、この日最後の儀式になります。
喪主はお食事の始まりと終わりに挨拶をし、葬儀に出席してくださった方々にお礼の気もちをお伝えしましょう。
【告別式以降の日程】四十九日法要や香典返しなど
四十九日法要・納骨
仏教の教えでは、ひとは亡くなって四十九日目に極楽へ行けるかどうかが決まるとされています。
そのため、四十九日の法要は大切なご供養と言われます。
四十九日法要を行う時期は、命日(亡くなった日)を1日目と数えて49日目に行うのが正しいです。
しかし平日に親族が集まるのが難しい場合もあるため、直前の土日や祝日で行うことが多いです。
四十九日の法要を行う場所としては、お寺・ご自宅・斎場などが考えられます。
いずれの場合も早めに手配をし、会食の準備もしておかなくてはいけません。
納骨は、一般的に四十九日法要を終えた後に行われます。
火葬の際に受け取った埋葬許可証の提出が必要になりますので、注意しましょう。
家族葬後の四十九日法要で用意するものやマナーなどはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬後の四十九日法要】服装や挨拶状、用意するものなど徹底解説!」
家族葬後の四十九日法要は一般葬の場合と何か違いはあるのでしょうか?そこで今回は家族葬での四十九日法要について、服装マナーや挨拶状の書き方、香典、お供え物についてなど全て分かりやすく解説します。
香典返し
葬儀でいただいたお香典には、香典返しを差し上げます。
宗教によっても異なりますが、仏教では四十九日の法要が無事に終わった後(「忌明け」と言います)2週間から1ヶ月を目安にお送りするのがよいでしょう。
香典返しについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、香典返しの時期や送る品物などについて知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬の香典返し】相場や送る時期、挨拶状の書き方などを解説!」
初めて家族葬を行う場合、香典返しは必要なのか、送る場合はどんな品物がいいかなど迷うと思います。そこで今回は、家族葬における香典返しの金額相場や送る時期、添える挨拶状の文例などマナーや注意点を分かりやすく解説します。
葬儀にお呼びしなかった方、お知らせしなかった方へのご連絡
家族葬にお呼びしなかった方・お知らせしなかった方へも、四十九日の法要を終えた後にご連絡をしましょう。
家族葬で無事に故人をお見送りしたことを書面でご報告します。
それほど近しくない間柄の方であれば、年末に喪中のご挨拶をお送りしてもよいでしょう。
お知らせを受け取って、ご自宅へ弔問にいらっしゃる方があるかもしれませんので、香典返しや返礼の品ものの準備をしておかれると安心です。
家族葬の流れを掴んで、スムーズに故人を送り出しましょう
ご逝去されてからお通夜、告別式を経て四十九日法要や香典返しをするまで、家族葬の大まかな流れはつかめましたでしょうか?
初めて家族葬を行う場合は分からないことも多く、非常に不安だと思います。
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