「家族葬の受付って誰にお願いするべきなの?」
「家族葬に受付がいないケースもある?」
「家族葬の受付を頼まれたけど、どうやったらいいか不安…」
初めて家族葬を行う場合、どなたに受付役をお願いすればいいのか迷ってしまいますよね。
それに、そもそも受付役が必要なのかどうかも判断に困ると思います。
そこで今回は、家族葬の受付は必要なのか、誰に依頼するべきなのかを分かりやすく解説します。
受付役を任された場合のやり方やマナー、注意点もお伝えするので、参考にしてみてくださいね。
そもそも家族葬のお通夜や葬儀に受付はいないものなの?
近しいお身内だけでとり行われる家族葬では、受付が必要ないという場合も考えられます。
よく知っているご親戚のみであれば参列者を記録する必要はありませんし、お香典の受け渡しがある場合でもまちがいが起こりません。
しかし、小規模な家族葬でも故人のお友だちや職場の関係者など、ご遺族とはあまり面識のない方々が参列なさるケースもあります。
このような場合には、一般の葬儀と同じように受付を設置して参列者の記録を残し、お香典の管理にも気をつかう必要があります。
お金の管理を含む受付の役割をどなたにお願いするかは、ご遺族でよく話し合って決められることをおすすめします。
家族葬の通夜や葬儀の受付は誰がいいのか?
では、家族葬の通夜や葬儀における受付役は、具体的にどなたにお願いすればよいのでしょうか。
受付役をお願いする方に関してはっきりとした決まりごとはなく、どなたにお願いしてもマナーに反するということはありません。
ただ喪主や喪主の配偶者、故人の直系のご親族は、お通夜や葬儀のあいだは席を離れることができません。
直系以外のご親族や親しい方から少なくともお二人を選び、お願いなさるのがよいでしょう。
家族葬の受付を故人の孫に頼んでも大丈夫?
故人のお孫さんは直系のご親族に当たりますが、そもそも参列者の少ない家族葬では、他にお願いできる方がいらっしゃらないケースもあります。
遺族の代表として受付に立ち失礼のない対応ができる方であれば、故人のお孫さんであっても問題はありません。
葬儀への参列経験が少ないお若い方であれば、きちんとしたご挨拶の仕方などをお教えして受付に立っていただくとよいでしょう。
受付の他に家族葬で孫ができることや役割などはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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家族葬の受付を頼める人がいない場合
小規模な家族葬では、受付をお願いできる方がいないというケースも考えられます。
その場合には、葬儀社のスタッフに受付係をお願いすることも可能です。
もちろん費用は別に支払わなければなりませんが、葬儀のプロに正しいマナーで受付に立ってもらえる安心感があります。
おすすめの葬儀社については、こちらの記事で料金やスタッフの対応、口コミなどを比較してランキング形式でご紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
葬儀社はたくさんあって、どこに頼めばいいか迷ってしまいませんか?今回は有名葬儀社16社の料金や実績、口コミ・評判などを比較しておすすめランキングをご紹介します。詳しく口コミや評判をお伝えするので、葬儀社選びで悩んでいる方はぜひご覧ください。
家族葬の受付のやり方やマナー
葬儀の受付はお金の管理もあり、責任の重いしごとです。
またお通夜・葬儀ともに受付開始から終了まで3時間を越えることも多く、立って参列者をお迎えする受付のしごとは、体力的にもたいへんです。
ご遺族から頼まれて家族葬の受付を引き受けたけれど、なにをしてよいのかまったく分からないということのないように、ここでは家族葬の受付のやり方やマナーについて考えてみましょう。
打ち合わせのために1時間前には会場入りし、30分前に受付に立とう
家族葬の受付を担当することになった方は、少し早めに会場においでになることをおすすめします。
まずご遺族にご挨拶をし、先にお焼香をさせていただきます。
打ち合わせでは式の流れを確認し、ご案内の際に手間取ってしまわないよう会場の出入り口やお手洗い・待合室の場所なども確認しておきましょう。
お香典を受け取るのか辞退なさるのか、ご遺族の意向を確かめておくことも大切です。
また返礼品など、参列者にお渡しするものの確認も忘れてはいけません。
次に受付のしたくを確かめます。
受付で主に必要なものは以下のとおりです。
ほとんどの場合、葬儀社ですでに準備されています。
■芳名帳・芳名録
最近はカードの場合も増えています。
参列者が多いことが予想される場合には、受付が混み合わないよう何冊かご用意しておかれることをおすすめします。
■筆記用具
こちらも複数準備しておきましょう。
参列者それぞれに書きやすいものを選べるよう、何種類かの筆記用具を複数本揃えておかれるとよいでしょう。
■お盆
受け取ったお香典を載せておくものです。
■会葬御礼品・お香典返しの品もの
■番号札
コートや大きな荷物をお預かりする場合に、あると便利です。
複数人で受付を担当する場合には、お互いにご挨拶をし役割の分担などを話し合っておかれるとよいでしょう。
これらをすべてすませ、家族葬開始の30分前には受付に立ちます。
受付の挨拶や言葉遣い、受け答え
受付は、血縁者でなくてもご遺族の代理として参列者を迎えるのがしごとです。
参列者からのご挨拶にも、「お忙しいなかをお越しいただき、ありがとうございます」「(雨天の場合は)お足元の悪いなかをありがとうございます」と、遺族の側の立場でお答えしなければなりません。
お身内の方がいらした場合には、「この度はご愁傷さまでした」とご挨拶をします。
必要であれば参列者を会場へ誘導し、またお手洗いや待合室の場所を尋ねられた場合にはご案内をします。
季節や天候によってはコートなどを預かるクロークの役目が加わることもあります。
まちがいのないよう番号札を用意しておかれるとよいでしょう。
香典の受け取り方や扱い方、会計
お香典の受け取りは受付の大切なしごとです。
お金を預かるため、まちがいがないよう慎重に取り扱いましょう。
お香典を受け取る際には「お預かりします」「ありがとうございます」と言葉を添え、必ず両手で受け取りおじぎをします。
お香典袋の上書きに苗字のみが書かれている場合・文字が判読しづらい場合には、ご本人にフルネームを確認し、書き留めておかれることをおすすめします。
名刺をお預かりした場合も、後で混乱しないよう整理しておくように心がけます。
弔電や花などが受付に届けられた場合はまず送り主の名前を確認・記録し、葬儀会場のスタッフに渡します。
受付でお香典を開封し会計までを行うかは、ご遺族の意向によります。
事前にしっかりと確認しておかれるとよいでしょう。
参列者に名前を記入・記帳してもらう
参列者には芳名帳・芳名録への記帳をお願いします。
芳名帳・芳名録は葬儀の大切な記録です。
記入漏れのない芳名帳・芳名録は、葬儀後にお香典返しやお礼のお手紙を送る際、ご遺族の大きな助けになります。
記入・記帳をお願いするときには、「恐れ入りますが、こちらにご住所とお名前をご記入ください」と言い添えましょう。
お名前は必ずフルネームで、おしごとの関係者の方には会社名も記入していただくように心がけます。
また参列できない方からお香典を預かって来られたという場合には、その方のお名前やご住所も記入していただきます。
あらかじめ芳名帳・芳名録・カードなどに番号を振っておき、お預かりしたお香典袋の裏に同じ番号を書いておかれると、後の会計の際にたいへん役立ちます。
返礼品の渡し方
返礼品をお渡しするタイミングは、受付時・芳名帳への記帳後・お焼香の後などが考えられます。
地域の慣習によっても異なりますので、あらかじめ手順を確認しておかれるとよいでしょう。
また会葬返礼品の他に香典返しのご用意がある場合には、そちらもまちがいなくお渡しします。
家族葬の受付を行う注意点
もし血縁者ではない葬儀で受付を依頼されたら、みなさんならどうしますか。
たいへん責任が重いしごとですが、信用して依頼してくださったご遺族のために、可能な限り引き受けて差し上げたいものです。
ここでは家族葬の受付を担当する際の注意点について見ていきたいと思います。
持ち物や準備しておくもの
多くの場合、芳名帳・筆記用具など受付に必要なものは葬儀会社で準備されています。
それぞれ事前に確認し、不備のないように整えておきます。
いったん受付が始まると、3時間以上その場を離れられない可能性もあります。
ご自身で必要なものは小さくまとめ、携帯しておかれるとよいでしょう。
お通夜や告別式、葬儀の流れを把握しておく
お通夜や告別式・葬儀の流れを把握しておくことは、とても大切です。
それぞれの所要時間も大まかに確認しておかれると、参列者の退出に合わせて返礼品やクロークの準備をしておくことができます。
お通夜や告別式など葬儀の流れについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、確認したい方はぜひご覧ください。
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受付が香典の中身をチェックするか事前に確認しておく
お金の管理はとくに慎重に行いましょう。
お香典を受け取るのは受付のしごとですが、その後、受け取ったお香典を開封し金額を確認する必要があるかどうかはご遺族のお考え次第です。
お香典の開封と金額の確認はご遺族がなさるという場合も多いので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
お焼香は葬式の前に済ませておく
お焼香は、葬儀が始まる前に先に済ませておきましょう。
葬儀が始まってから受付を無人にすることは避けなければいけません。
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服装は参列客と同じマナーの喪服を着用
受付の方の服装は、基本的には参列者と同じです。
男性は黒のスーツ、白シャツと黒のネクタイ、女性は黒いワンピースやアンサンブルとなります。
男女ともに黒の飾りのついていない靴を選びましょう。
長時間の立ちしごとになりますし、ご案内のために歩く場合も考えて、女性はヒールが低めの靴を履いておかれることをおすすめします。
また、受付は入り口近くに設置されている場合が多いものです。
そのため寒い季節には防寒対策も必要です。
コートを着て受付に立つのは失礼に当たりますので、インナーを重ね着する・カイロを貼るなど、目立たない方法を考えましょう。
家族葬における服装のマナーや注意点について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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受付役も遺族の一員という意識で
弔問客や参列者にとって、受付役はご遺族の側の人です。
ご遺族の一員という意識で、感謝してお迎えする立場であることを忘れずに対応しましょう。
家族葬の受付をしてもらった方へのお礼はどうしたらいい?
家族葬で親族以外の方に受付をお願いした場合、謝礼はどのようにすればよいでしょう。
この場合の謝礼は、一般的に現金・品もののどちらでもかまわないとされています。
いずれの場合も3千~5千円ほどが相場です。
品ものであればお菓子やお茶、もしくはタオルなどが選ばれています。
お菓子などにお熨斗(のし)をつける場合は「御礼」や「志」とし、現金をお渡しする場合は白無地の封筒に同様の上書きをなさるとよいでしょう。
葬儀後あまり間を空けず、初七日を目安にお礼をなさることをおすすめします。
家族葬の規模に応じて受付役をお願いしましょう
近しい身内だけのごく少数で家族葬を行う場合は、基本的に受付は必要ありません。
一方で、故人の友人や会社の関係者など親族以外を呼ぶ場合は、受付役を立てるようにしましょう。
他にも家族葬を行うことについて悩みや不安がある場合は、葬儀業者に相談することもオススメします。
葬儀業者に相談することで、故人の意思を尊重しながら遺族にとってもより良い家族葬を行うことができます。
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