「家族葬ならではのマナーってあるの?」
「友人を家族葬で見送る連絡が来たんだけど、参列できるのかな?」
「家族葬の服装のマナーって、一般葬と違う?」
家族葬は近しい間柄の方達だけで行われる葬儀ですが、まだ一般に広く普及していないため、そのマナーに悩んでしまう人も少なくありません。
参列すべきかどうか、香典は持っていくべきか、服装はどうすべきかなど、迷う点はたくさんあります。
ですがご安心ください。
今回は、家族葬に関する全てのマナーを分かりやすく解説します。
参列する場合、しない場合、家族葬を開く喪主側など、それぞれの立場に立ったマナーをお伝えするので、ぜひご自身にあった箇所をご覧ください。
家族葬とはどんなマナーが求められるお葬式?
家族葬は身近な方々のみでとり行われる、小規模なお葬式です。
参列者は10~30名程度というケースが多いため、希望する方ならば誰でも参列できるというものではありません。
ご遺族が一般の葬儀ではなく家族葬をお選びになる理由には「参列者の対応に追われず、故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごすことができる」「故人やご遺族の希望に沿った葬儀ができる」などが考えられます。
また「費用を抑えることができる」という点で、家族葬をお選びになるご遺族もあるでしょう。
このようなご遺族の思いを考えず、お世話になった故人に最後のお別れをしたいというお気もちのみで無理に参列なされば、かえってご遺族に負担をかけてしまうことになります。
家族葬の全体像について詳しく知りたい方はこちらの記事で分かりやすく解説しているので、ぜひご覧ください。
初めて家族葬を行う方向けに、家族葬とは何なのかから、通夜や告別式の流れ、呼ぶ参列者の範囲、費用相場、弔電や挨拶まで全てのことを分かりやすく解説します!
家族葬に参列すべきかどうかの判断
では家族葬に参列すべきかどうか、参列してもよいのかどうかは、どのように判断すればよいのでしょうか。
まずは訃報連絡に葬儀の案内があるか確認
まずは訃報連絡をよく確認なさることが大切です。
訃報の連絡は、はがきやファックスで届く場合が多いものです。
訃報連絡に葬儀の日時や場所の記載があるかどうか、また参列に関して「辞退する」という旨の記載があるかどうかを確認しましょう。
日時や場所の記載がない場合には、参列の辞退を表しているものと考え、参列は控えます。
また「参列を辞退する」というはっきりした記載がある場合にも、参列はできないと考えましょう。
迷う場合は喪主に確認
葬儀に関して日時や場所の記載があり、「参列を辞退する」という記載がない場合、参列するかどうか迷われる方が多いでしょう。
「家族葬」としていることで、あえて明記はしていなくても参列の辞退を表しているとお考えになるご遺族もおられるかもしれません。
このような場合には、喪主もしくは故人の近しいお身内に確認なさるのがよいでしょう。
参列を望まれていない葬儀に出かけてしまい、ご遺族に迷惑をかけることを避けられます。
また参列してほしいと案内を届けたのに参列しなければ、故人に対してもご遺族に対しても礼儀を欠いてしまいます。
参列を迷われる場合には、やはりきちんと確認をなさる方が確実と言えるでしょう。
家族葬に参列すべきかどうかの詳しい判断基準についてはこちらの記事で解説しているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
>>「家族葬は参列すべき?判断基準とする・しない場合のマナーを解説!」
家族葬に参列したいけど、参列しても良いものか判断に迷ってしまいませんか?そこで今回は家族葬に参列しても良いかの判断基準について分かりやすく解説します。参列する場合・しない場合それぞれのマナーについてもお伝えするので、参考になれば幸いです。
家族葬の通夜や告別式に参列する場合のマナー
次に、家族葬の通夜や告別式に参列するにあたってのマナーについて考えてみましょう。
基本的には一般の葬儀と大きなちがいはありませんが、家族葬では気をつけなければならない点もあります。
服装
通夜や告別式に参列する際の服装に関しては、一般の葬儀と同じとお考えになればよいでしょう。
男女ともに基本は一般に「ブラックフォーマル」と呼ばれるスーツやワンピースです。
一着持っておかれると、急な場合でも安心です。
喪服として購入なさる場合には、深く濃い黒色のものを選びます。
とくに喪服のご用意がない場合には、地味な平服をお召しになってもかまわないとされています。
男性であれば、地味な色のスーツに白色のワイシャツ・黒のネクタイです。
靴や靴下も黒を使用し、金具のついた靴は避けましょう。
ネクタイピンやカフスボタンは使用しません。
女性であれば、地味なスーツやワンピースを選びます。
黒色の服がない場合には濃いめのグレーや濃紺のものでもかまいませんが、肌の露出が多い服は避けるようにします。
ストッキングや靴は黒を使用し、男性と同様に金具のついた靴は避けましょう。
濃いお化粧はなさらず、髪もシンプルにまとめましょう。
毛皮のコートは殺生を思わせるものとされますので、葬儀の席では着用を控えます。
お子さんに関しては学校の制服があれば制服で、ない場合には黒や紺・グレーなどの地味な色合いの洋服をお召しになるとよいでしょう。
家族葬における服装のマナーや注意点について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
家族葬は近しい身内だけで行う葬儀のため、服装のマナーについて悩んでしまう方が少なくありません。そこで今回は、家族葬の服装について、喪主や親族、参列者などの立場やお通夜や告別式、火葬、後日の訪問などのシーンに分けて分かりやすく解説します。
持ち物
バッグは光沢のない黒の布製のものが正式とされ、金具のついたものは使用しません。
光沢のあるエナメルなどの素材は避けましょう。
革や合皮のバッグはお使いになってもかまいません。
アクセサリーは、男女ともに結婚指輪以外は身につけないのが正式です。
ただし女性の場合は、真珠やブラックオニキスのイヤリングやネックレスであれば使用してもよいとされています。
この際はイヤリングは一粒のもの、ネックレスは一連のものをお選びください。
数珠は貸し借りをせず、ひとりひとりが持つようにしましょう。
香典
家族葬では、お香典を辞退されているケースが多く見られます。
お香典に関しても、まずは訃報連絡や葬儀案内で確認をします。
「お香典を辞退する」という記載がされていれば、お香典は持参しません。
お香典に関する記載がない場合には、念のためお香典をお持ちになることをおすすめします。
受付での対応を確認し、お香典を辞退していらっしゃるのであれば、そのまま持ち帰るようにしましょう。
供花や供物
お香典を辞退されている場合は、同様にお供花やお供物も辞退されているものと考え、持参しないようにします。
家族葬に供花を贈ってもいいかの判断方法や贈る場合のマナー、香典の代わりに贈れる品物などはこれらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
家族葬では供花は贈ってもいいのでしょうか?今回は家族葬における供花の意味合いや辞退について、贈る際のお花の選び方や金額相場、マナーなどを分かりやすく解説していきます。
家族葬でお香典を辞退された場合、代わりに何か品物を渡しても良いのでしょうか?そこで今回は、家族葬でお香典代わりに渡せる品物や渡す判断基準、マナーなどを解説します。どんなお菓子や供花が良いかもお伝えするので、ぜひご覧ください。
お悔やみの言葉
葬儀では「忌み言葉」と呼ばれ、避けるべきとされている言葉があります。
お悔やみの言葉をかける際にも「忌み言葉」を避けるように気をつけなければなりません。
「忌み言葉」の例としては、不幸が重なることを連想させる「重ね重ね」「くれぐれも」「ますます」「たびたび」など、 死や苦しみを連想させる「四」「九」「苦しむ」などが挙げられます。
家族葬では受付が設置されていないケースも多く、お悔やみの言葉はご遺族に直接かける場合があります。
このときも「忌み言葉」には気をつけて、お声をかけるようにしましょう。
お焼香
お焼香の作法は、宗派・宗旨によって異なる場合もありますので、故人の宗派に合わせて行うのが一般的です。
故人の宗派の作法が分からないときには、前の方に習ってお焼香なさるのがよいでしょう。
家族葬におけるお焼香のやり方や宗教による違いなどはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
家族葬ではお焼香のやり方や回数は変わるのでしょうか?そこで今回は、家族葬におけるお焼香の作法やマナーについて解説していきます。宗教や宗派による回数や順番の違いなどもお伝えするので、ぜひご覧ください。
お通夜や告別式の帰り際の挨拶
家族葬をとり行うご遺族は増えてきてはいますが、一般の葬儀に比べるとまだまだ少数です。
あたたかなお見送りをしたいと家族葬を選んだものの、参列者の方々の印象が気になるというご遺族もおありでしょう。
「参列者が少なく、さみしいお葬式だと思われたのではないか」「お香典などを辞退して、失礼に感じられたのではないか」などと、不安に思われているかもしれません。
お悔やみの言葉とは別に、お通夜や告別式の帰り際には、ぜひ家族葬に関してご遺族にお声をかけてさしあげてください。
「あたたかな、よいお式でした」と参列者に言っていただければ、家族葬を選んだご遺族のお気もちも報われます。
遺族が家族葬を終えた報告をするまでは、参列したことを話さない
家族葬に参列する方は限られています。
そのため家族葬に呼ばれなかった方が「故人が逝去したこと」や「葬儀がすでにとり行われたこと」を知った場合、辞退されていることを知らずお香典を送ったり、ご自宅へ弔問に訪れてしまったりということも考えられます。
どちらも故人を思ってのことですが、ご遺族にとっては負担になりかねません。
ご遺族から周囲のみなさんへのご報告があるまでは、家族葬に参列したことはお話にならない方がよいでしょう。
ご遺族の思いを尊重して、ご遺族が予期せぬ範囲にまでお話をひろめないことも、家族葬に参列なさった方のマナーのひとつです。
家族葬の通夜や告別式に参列しない場合のマナー
家族葬に呼ばれているけれど、どうしても都合がつかず参列できないという場合、どのように対応すればよいのでしょう。
ここでは、家族葬の通夜や告別式に参列しない場合のマナーについて考えてみましょう。
弔電や電報
まず、弔電をお送りすることが考えられます。
弔電には一般的にお返しの必要がないとされていますので、お香典やお供物などを辞退されている家族葬でも、弔電をお送りすることは可能です。
しかし弔電も辞退されている場合も考えられますので、念のため、まず喪主に確認をしてからお送りになると安心です。
家族葬に弔電を送る場合は、こちらの記事の後半で詳しく解説しているので、弔電の送り方や文例について知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬の弔電】辞退するべき?送るべき?断り方のマナーや文例を紹介!」
家族葬を行う場合、弔電は辞退するべきなのでしょうか?今回は家族葬における弔電の取り扱い方を、受け取る場合とお断りする場合どちらのケースも解説します。
お悔やみの手紙
また後日、お悔やみの手紙をお送りすることもできます。
お悔やみの手紙には、ご遺族に故人との関わりが分かるような文面を添えましょう。
またお香典を辞退されていないことが分かっている場合には、手紙と同時に現金書留でお香典をお送りすることもできます。
家族葬へのお悔やみの言葉の送り方はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
家族葬ではお悔やみの気持ちをどのように伝えたらいいのでしょうか?お悔やみの言葉の伝え方には手紙や電話の他に、メールやLINE(ライン)もあります。そこで今回は家族葬ならではのお悔やみの鹿谷のマナーや注意点を分かりやすく解説します。
葬儀前のお悔やみの電話は控える
家族葬に呼ばれているのに参列できないという場合、すぐにでもご遺族にお悔やみの電話を差し上げてしまいがちです。
しかし葬儀の前はなにかと慌ただしく、故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごしていらっしゃるご遺族の負担にもなりかねません。
お悔やみの電話は葬儀が終わってから、ご遺族が落ち着かれたころになさるとよいでしょう。
葬儀後の弔問は遺族の状況を考慮する
後日、弔問をとお考えの場合も同様です。
家族葬では弔問も辞退されているケースがありますので、まずは電話で確認をしましょう。
弔問を辞退されている場合には、ご自宅にうかがうことは控えます。
弔問にうかがう場合には、まず先方のご都合を確かめます。
また故人がひとり暮らしであった場合、どちらへ弔問にうかがうのかも確認しなければなりません。
弔問は葬儀後少なくとも三日ほど経ってから、遅すぎることのないよう四十九日までにはうかがうようにしましょう。
弔問にうかがう際には喪服ではなく、グレーや紺などの地味な平服(普段着)を着用します。
結婚指輪以外の華美なアクセサリーは身につけず、靴やバッグも光沢が控えめなシンプルなものを選びます。
数珠も忘れずに持参しましょう。
お菓子やお花・お線香などのお供え物、葬儀で辞退されていなかった場合にはお香典もお持ちしましょう。
家族葬の葬儀後に弔問する際のマナーや注意点などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「家族葬の弔問は迷惑?弔問の判断やマナー、辞退の連絡方法を解説!」
家族葬の後日弔問する場合、どんなマナーを守ればいいのでしょうか?今回は家族葬で弔問する際の香典や服装などのマナーについて分かりやすく解説します。また遺族向けに弔電を辞退すべきかどうかや連絡法などもお伝えします。
香典
家族葬に参列できない場合、せめてお香典だけもとお考えになる方は多いでしょう。
お香典に関してはご遺族の意向をよく確認し、辞退されていない場合のみお渡しします。
参列する方にお預けして、代わりに渡していただくこともできます。
後日、弔問にうかがう際に持参することもできますし、お手紙と同時に郵送するのもよいでしょう。
【関係性別】家族葬のマナー
お知り合いに不幸があり家族葬がとり行われる場合、それぞれの関係でどのように対応すればよいのでしょうか。
ここではいくつかの関係性に分けて考えてみたいと思います。
友人が家族葬を行う場合のマナー
まず、お友だちのお身内に不幸があり、家族葬がとり行われるという場合について考えてみましょう。
お友だちのお身内と面識があった場合には、ぜひ葬儀に参列したいとお思いになるでしょう。
また悲しみにくれるお友だちのそばで、支えてになってあげたいとお思いになるかもしれません。
しかしご遺族は他にもおいでになりますから、まずはお友だちご本人に参列してよいかどうかの確認をし、参列の依頼があった場合のみ参列をします。
それ以外は参列を控え、葬儀を終えた後、お友だちにお声をかけるようになさるとよいでしょう。
友人の家族葬に参列してもいいかどうかの判断基準や参列する場合のマナーなどはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
家族葬に故人の友人が参列してもいいのでしょうか?そこで今回は故人の友人が家族葬に参列できる場合・できない場合それぞれのケースについて解説します。参列する場合の服装マナーや参列できない場合の弔意の示し方などもお伝えします。
会社の人が家族葬を行う場合のマナー
次に会社の人ご本人、もしくはそのお身内に不幸があり、家族葬がとり行われるという場合について考えてみます。
この場合、まずはしっかり連絡をとり、ご遺族の意向を確かめましょう。
それぞれの会社には、社員のお身内が亡くなった場合の規定があるかもしれません。
しかし家族葬の場合は参列やお香典を辞退されているケースが多く、会社の規定のみを優先してしまうと、ご遺族の迷惑にもなりかねません。
家族葬を選択したご遺族の意向を第一に考え、会社としての対応を検討なさることをおすすめします。
近所の方が家族葬を行う場合のマナー
近所の方が亡くなった場合、もしくは近所の方のお身内に不幸があった場合に家族葬がとり行われることもあるでしょう。
地域にはそれぞれにしきたりがあり、会社でのケースと同様にお香典・参列の規定が設けられている場合もあります。
お手伝いをしなくてはとお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし家族葬ではお手伝いが必要なケースは少なく、近所からのお香典や参列も辞退される場合があります。
町内会や自治会の代表者がご遺族とお話をし、近隣の各家庭にご遺族の意向がきちんと伝わるよう気を配ります。
「なにかあれば、いつでもお手伝いしますよ」と一言伝えて差し上げれば、ご遺族も安心なさるでしょう。
近所の方の家族葬への関わり方はこちらの記事の後半で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬は近所に挨拶すべき?】よくあるトラブルや香典について解説!」
家族葬を行う場合、ご近所さんには挨拶をすべきなのでしょうか?また近所の家族葬には参列した方がいいのでしょうか?今回は家族葬を行う際のご近所さんとの付き合い方について解説します。よくあるトラブルと対処法もお伝えするので、ぜひご覧ください。
家族葬を行う喪主や親族側のマナー
ここからは、家族葬を行う喪主や親族側のマナーについて見ていきましょう。
どこまで呼ぶか参列者の範囲を決める
まずはどこまでの範囲でお声がけをするか、参列をお願いするかを決めることが大切です。
家族葬において、参列者の数や範囲にはっきりとした決まりごとはありません。
故人の遺志を尊重し、遺族の話し合いで決めることができます。
家族葬に呼ぶ範囲についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、誰に参列してもらうか悩んでいる方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬の参列者の範囲は?】どこまで呼ぶべきか決める方法を解説!」
家族葬に呼ぶ人の範囲を決めるのは難しいものですよね。故人の遺志は尊重したいものですが、呼ぶ呼ばないで揉めるのも怖いと思います。そこで今回は、家族葬にどこまで呼ぶべきか決め方をわかりやすく解説します。
訃報連絡のマナー
訃報連絡は電話でなさるのがいちばん確実です。
メールなどでは見逃してしまう可能性が考えられます。
家族葬に参列していただきたい方へ連絡をする際には、通夜や葬儀の日時と場所もきちんと伝えましょう。
参列をお願いしない方々への連絡では、あえて通夜や葬儀の日時と場所はお伝えしない場合もあります。
または、参列を辞退する旨を言い添える必要もあるかもしれません。
香典を辞退する場合のマナー
お香典を辞退する場合には、訃報連絡の際にその旨もきちんと伝えるようにしましょう。
「故人、もしくはご遺族の意向で家族葬をとり行うため」と言い添えると、より分かっていただきやすくなります。
お香典を辞退するかどうかや辞退する場合の連絡法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬の香典は辞退すべき?】考え方や辞退の伝え方、文例を解説!」
家族葬を行う場合、香典は辞退すべきなのでしょうか?今回は香典辞退の考え方や辞退する場合の連絡方法、文例を分かりやすく解説します。
服装
服装に関しては、家族葬も一般の葬儀とちがいはありません。
正喪服とされるのは、男性であれば黒のモーニングコートか紋の入った羽織袴、女性は黒のワンピースか五つ紋の入った黒無地の着物です。
けれども家族葬はごく近しい身内だけでとり行う葬儀ですので、それほどあらたまった服装で葬儀に臨まれるケースは少ないようです。
男女ともに普通の礼服、もしくは地味な色合いの平服という場合もあります。
服装は、ご遺族で話し合われて決めるとよいでしょう。
家族葬における服装のマナーや注意点について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
>>「【注意】家族葬の服装|立場やシーン別に守るべきマナーを完全解説!」
家族葬は近しい身内だけで行う葬儀のため、服装のマナーについて悩んでしまう方が少なくありません。そこで今回は、家族葬の服装について、喪主や親族、参列者などの立場やお通夜や告別式、火葬、後日の訪問などのシーンに分けて分かりやすく解説します。
返礼品の準備
葬儀のしたくのひとつに返礼品の準備があります。
一般に返礼品と呼ばれますが、返礼品には「会葬返礼品」と「お香典返し」があります。
まず「会葬返礼品」は、すべての弔問客に「会葬御礼」としてお渡しするものです。
お香典をいただいているいないに関わらず、その場でお渡しします。
500〜1000円程度のかさばらないものが選ばれることが多く、お茶やタオルなどが人気です。
次に「お香典返し」はお香典をいただいた方のみに差し上げるお返しです。
いただいたお香典の3分の1〜半額程度の価格の品ものを後日お渡し、もしくはお送りするのが一般的です。
お茶やのりなどが人気ですが、最近ではカタログからご自分で品ものをお選びいただくお香典返しも増えています。
お香典返しを差し上げるタイミングは葬儀後ひと月以内が望ましく、遅くても四十九日の法要後までとされています。
略式のケースでは、あらかじめ3000円程度のお香典返しを用意しておき、いただいた金額にかかわらず当日にお渡しすることもあります。
思いがけず高額のお香典をいただいたという場合には、これに限らず後日改めてお礼の品ものをお届けすることをおすすめします。
お香典返しについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、お香典返しの金額相場や送る時期など詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬の香典返し】相場や送る時期、挨拶状の書き方などを解説!」
初めて家族葬を行う場合、香典返しは必要なのか、送る場合はどんな品物がいいかなど迷うと思います。そこで今回は、家族葬における香典返しの金額相場や送る時期、添える挨拶状の文例などマナーや注意点を分かりやすく解説します。
通夜振る舞いや精進落としなどの料理
一般の葬儀では、通夜振る舞いや精進落としには精進料理を用意します。
一方、参列者が限られた家族葬では形式にはこだわらず、食事をなさるケースも見受けられます。
故人の好きだったものを持ち寄って召し上がったり、ご親族で外食をされたりすることも自由です。
お身内だけの家族葬ではおもてなしにこだわる必要はないと言えるでしょう。
【家族葬に呼ばない人別】連絡のマナー
家族葬に参列するのは限られた方のみです。
そのため、家族葬にお呼びしない方々への連絡には配慮が必要になります。
ここではいくつかの関係性に分けて、連絡のマナーについて考えてみたいと思います。
基本的な連絡のマナー
家族葬への参列をお願いしない方々には、葬儀後に訃報連絡をするのが一般的です。
葬儀を終えた後に「故人が逝去したこと」をお知らせし、同時に「家族葬で葬儀を終えたこと」をご報告します。
このとき、「事後の連絡になったこと」と「葬儀にお呼びしなかったこと」のお詫びを添えてご連絡を差し上げるとよいでしょう。
葬儀にお呼びしない方のなかにも、葬儀の前に訃報だけはお伝えしておきたい方・訃報連絡はしておいた方がよいと思われる方がいらっしゃる場合もあります。
その場合は家族葬でお見送りをする旨をはっきりとお伝えし、参列は控えていただくようにお願いすることが大切です。
近所の方への連絡のマナー
家族葬の場合、ご近所の方の参列はご遠慮いただくことが多くなります。
けれどもご自宅で葬儀をとり行う場合やご自宅にお迎えの霊柩車が来るという場合、ご近所の方に知らせないというわけにもいきません。
あらかじめ、町内会や自治会の代表の方に「故人が逝去したこと」と「家族葬で葬儀をとり行うこと」をお話しし、ご近所の方へ伝えていただくようにお願いしておきましょう。
「参列は控えていただきたいこと」や「お香典を辞退すること」も、必要であれば同時に伝えていただくとよいでしょう。
近所の方に家族葬をする旨の連絡の仕方はこちらの記事で詳しく解説しているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【家族葬は近所に挨拶すべき?】よくあるトラブルや香典について解説!」
家族葬を行う場合、ご近所さんには挨拶をすべきなのでしょうか?また近所の家族葬には参列した方がいいのでしょうか?今回は家族葬を行う際のご近所さんとの付き合い方について解説します。よくあるトラブルと対処法もお伝えするので、ぜひご覧ください。
会社の方への連絡のマナー
故人が会社員であった場合やご遺族が会社に勤務しているという場合には、会社への連絡も必要です。
まずは直属の上司、もしくは総務など担当の部署へ電話で連絡をします。
この際、「身内のみの家族葬で葬儀をとり行うこと」「会社関係者のご参列は辞退すること」をはっきりと伝えましょう。
ご遺族の勤務先への連絡の場合は故人との間柄を伝え、忌引休暇の取得をお願いします。
電話で連絡後、あらためてメールなどの文面で連絡をしておくと間違いがなく安心です。
家族葬の連絡を会社にする方法についてこちらの記事で詳しく解説しているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>>「家族葬は会社に連絡する?香典や弔電辞退のマナーや文例、対応を解説!」
家族葬を行う場合、会社には連絡するべきなのでしょうか?香典や弔電辞退の連絡も含めて、家族葬を行うときの会社への連絡方法やマナー、文例を分かりやすく解説します。
また家族葬の全体像について詳しく知りたい方はこちらの記事で分かりやすく解説しているので、ぜひご覧ください。
>>「家族葬とはどんなお葬式?おすすめの理由やメリットデメリットを解説!」
初めて家族葬を行う方向けに、家族葬とは何なのかから、通夜や告別式の流れ、呼ぶ参列者の範囲、費用相場、弔電や挨拶まで全てのことを分かりやすく解説します!